飛び込み営業辛すぎる…
これから飛び込み営業の会社に入社予定だけどやっていけるかな…

こんな方に向けた記事を書きます。
前提、私は2年ほど法人・個人両方に向けたいわゆる「飛び込み営業」をずっとメインで仕事をしてきました。
個人宅であれば1日100件ほど、法人であれば1日50件ほどの飛び込みです。
なので、飛び込み営業の辛さも楽しさも、その辛さを乗り越える方法もある程度熟知しているつもりです。
体験談交えながら書いていくので、ぜひ参考にしてみてください。
どうしても辛い状況の際には、転職をし、新しいキャリアを歩むのも選択肢の一つです。
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そもそも飛び込み営業ってどんな仕事?辛い?

まずは飛び込み営業自体が未経験だと、イメージがつかないかもなので説明します。
超絶簡単に言うと
個人宅であれば、ピンポンを押して「〜〜買ってください」、法人であっても「〜〜買ってください」と言う営業です。
そもそも前提ですが、自宅に誰かがものを売り込みに来てそれを買ったことありますか?
それをイメージしてもらえると、どれだけ成約率が低く、どれだけキツイのかがわかると思います。
どんなリストをもとに回るの?
私が勤めていた会社では、まずその地区の紙の地図を渡されました。
これをもとに、ひたすら1件1件ピンポンをして回っていました。
いわゆる「ローラー作戦」と言われる手法で、ローラーをかけるように片っ端から飛び込みを行なっていました。
また、法人であればその地区にある全てのビルを回ります。
ビルであれば最上階までまず上り、1階ずつ降りながら全てのフロアに飛び込み営業を行なっていました。
なぜ飛び込み営業を行うの?
ここまで聞くと「成約率も低い」「効率も悪い」「キツい」のになぜ行うのか?と思った人もいるかもしれません。
私はその答えは「商材が売れないから」だと思っています。
実際売れる商材であればオフィスで待っていても問い合わせが来るでしょうし、来なくとも電話でアプローチをし、お客様の潜在ニーズにマッチしていればいれば成約するはずです。
しかし世の中には売れない商材を扱っている会社も多くあります。
そんな会社では、とにかく電話で話すよりも直接会って情に訴えるスタイルで営業を行なっているのです。(会社にもよると思いますが)
飛び込み営業が辛いと感じる理由

ここまで飛び込み営業について長々と書いてきましたが、早速本題の「飛び込み営業が辛いと感じる瞬間」について書いていきます。
飛び込み営業が辛い理由
- 圧倒的成約率の低さ
- 暑いし寒い
- 体力的に消耗する
- 会社に戻りづらい
- ノルマが厳しすぎる
- 居留守を使われまくる
- 中小企業への飛び込みはきつい
- 変なお客さんに当たると地獄
- 怒鳴られることがある
一つずつ簡単にご紹介していきます。
圧倒的成約率の低さ
なんと言っても成約率の低さ。
冒頭でも言ったように、飛び込みで来た営業マンからぽんぽんと買う顧客はいません。
何件回っても、何件飛び込んでも塩対応され、相手にしてもらえない状況が何時間も、何日も続いてしまうと心が疲弊してしまうのも無理はありません。
とはいえ、毎日しっかりと頑張っていれば必ず数日で成果は出ますし、その時の嬉しさは計り知れませんが…。
暑いし寒い
夏は暑い、冬は寒い。
特に飛び込み営業をしているときは、夏でもジャケットを着用していました。
また、冬でもいちいちコートや手袋の着脱が面倒なので、全て着ずに行っていました。
これは完全に自己責任ですが、夜に手がパンパンに凍傷で腫れて大変なことになった日もあります。
今となってはいい思い出ですが、やはり夏と冬は飛び込み営業をする人にとっては強敵です。
体力的に消耗する
私はひたすら走り回るか、自転車で営業を行なっていました。
なので、1日15kmほど自転車で走ることも。信じられないくらいに足がパンパンになり、寝ても寝ても疲れが取れないほどになっていました。
これを真夏や真冬にやるんだから地獄ですよね。
会社に戻りづらい
朝出社して、外出するときはかなり開放感があっていいのですが、問題は帰社時です。
ある程度の目標が達成できない状態の帰社時の精神状態は大変でした。
「会社に帰りづらい…」「話せる収穫がなかった…」
と、常にこんな状況になっていました。
ノルマが厳しすぎる
圧倒的成約率が低いのは何度も言いましたが、その中でも目標という名のノルマがありました。
やはりそれを達成できた日や月は良いのですが、出来ていない時はやはり苦しいです。
ノルマや数字に対するプレッシャーによほど耐えられる人でなければお勧めしません。
居留守を使われまくる
個人宅への訪問では、明らかに家にいるはずなのに居留守を使われることもかなりあります。
逆の立場でも知らないセールスマンが来たら居留守使いますしね。
それが何件も何件も毎日続いていると嫌気がさしてきます。
中小企業への飛び込みはきつい
中でも特に辛いのは中小企業への飛び込み営業です。
中小企業では1フロアで全員顔が見えるようになっているところも少なくありません。
そんな状況で飛び込むと、全社員に一気に注目されます。
後半は慣れてきましたが、この冷たい視線に慣れるまでにはかなり時間がかかりました。
最初の頃は飛び込むまでちょっと会社の前で立ち往生してしまう人もいるみたいです。
変なお客さんに当たると地獄
とにかく怒鳴ってくる人、暴言を吐いてくる人、無駄に話が長い人など様々いました。
こういった人に対しても冷静に対処しつつ、日々の目標達成を目指して頑張るのは容易ではないですね。
法人への飛び込みではそこまで変なお客さんは個人宅と比べると少なかったですが。
怒鳴られることがある
入社して数ヶ月経った頃、ある法人で1時間ほどみんなの前で怒鳴られた経験があります。
意味不明な罵詈雑言や怒鳴りを1時間も耐えていたのは今でも覚えています。
こう言うことが苦手な人も多いでしょう。実際こう言うパターンで泣き出してしまう人もいたそうです。
飛び込み営業が辛い時の対処法

ここまでひたすらに飛び込み営業の辛いポイントについて書いてきました。
そんな中でもなんとか乗り越えてやってきたつもりです。
そんな私が行なっていた対処法についてご紹介していきます。
飛び込み営業が辛いときの対処法
- 適度にサボる
- ゲーム感覚で楽しむ
- 強くなってる感を楽しむ
- とにかく慣れる
- 自分の中でルールを作る
この5つです。
詳しく解説をしていきます。
適度にサボる
これが一番!
飛び込み営業の唯一良いところと言っても過言ではありません。
監視の目がないのがメリットです。
暑い日や寒い日にはちょっとカフェに行って小休憩したり、コンビニでお菓子を買って公園で休んでいたりしました。
長く続けられている人や成果を出している人ほど「上手なサボり方」「上手な息抜き」を実践している人が多い印象です。
よく飛び込む先の近くのカフェをメモしておいてたまに遊びに行ったりもしていました。
ゲーム感覚で楽しむ
全ては運を楽しむゲーム感覚を持つと言うことです。
1000件ダメでも、1001件目で超絶良いお客様に当たるかもしれません。
次の一件がお宝かもしれないと思うと、「あと1件だけ」「あとこのビルだけ」となり、どんどん件数を稼ぐことが出来ます。
強くなってる感を楽しむ
私は暑い日に回りまくったり、変な人に怒鳴られたりした時ほど「ああ、強くなってるな自分」と考えてモチベーションを保っていました。
そして実際問題、飛び込み営業を根気強く2年もやっていたおかげで、相当の度胸がつきました。
物怖じせずに対応できる力が身についたと心から思っています。
飛び込み営業をやっていて良かったと思う日も来るかも?
とにかく慣れる
とにかく量をこなすのもお勧めです。最初の数ヶ月は飛び込むだけでも疲弊する人もいると思います。
ですが、1日100件程度のペースで毎日毎日飛び込んでいれば、飛び込む前の深呼吸も不要に。
もはや当たり前のようにピンポンを押せるようになり、当たり前のように大声で名乗れるようになります。
自分の中でルールを作る
私は飛び込み営業が辛いとき、自分の中でルールを作っていました。
例えば
・15件飛び込むごとにコンビニで美味しいものを買う
・20件飛び込んだらランチを豪華にする
・100件達成したら成約率問わずに褒める
などなど。
本当になんでも良いので、少しでもモチベーションが上がる仕組みを自分の中で作ることです。
どんなにくだらないものでもOKです。
飛び込み営業は時代遅れ

さて、ここまで書いてきましたが、やはり「飛び込み営業」は時代遅れの手法です。
「良い商品は飛び込み営業をしなくとも売れる」んですよね。
時代はインバウンドによるセールス
今の時代はネットでの集客がメインの企業も多いでしょう。
そう言った会社では、お客様から入ってきた問い合わせや申し込みに対して商談を行い、成約を狙います。
そういったインバウンドアプローチによる売り込み方はネットの普及とともにかなり拡大してきました。
ちなみに私も「飛び込み営業」の会社の経験を生かしつつも、インバウンドセールスを主に扱う「インサイドセールス」と言う職種に転職をしました。
興味のある方は私の過去の記事を参考に読んでみてください。
「第二新卒」で「飛び込み営業」から「インサイドセールス」へ転職し、今ではフルリモートで全て自宅からの営業活動を行なっています。
関連記事
飛び込み営業は辛いけど、得るものもある。適度に息抜きを。

ここまで飛び込み営業の辛いポイントについてひたすら書いてはきたものの、得るものもたくさんありました。
私は新卒で入った会社で「飛び込み営業」を行なっていましたが、「今過去に戻れたとしてその会社にもう一度新卒で入る?」と聞かれたらおそらくYESと答えるでしょう。
時代遅れだからこそ、なかなかできない貴重な経験もできたと思いますし、度胸のようなものもつきました。
どうしても辛くて心も身体も壊してしまいそうなのであれば、転職も選択肢の一つです。
関連記事:【体験談】3年未満退職の第二新卒で転職を実際に成功させた話
関連記事:【転職の思考法】転職・就職を考えたらまず手に取るべき必読の一冊【レビュー・まとめ】
この記事が今飛び込み「営業に悩まれている方」、「飛び込み営業の仕事につくか悩んでいる方」の参考になれば幸いです。
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