転職先が決まって、退職交渉したけど引き止めで心が揺らいでる…
退職交渉で引き止めにあってしんどい…

今回はこんな悩みを解決する記事になります。
実際問題、退職交渉時の揺らぎはあるあるです。
誰しもが引き止めで思わぬことを言われたり、良い条件を提示されると心が揺らぎます。
ですが、ここで簡単に決意を変えてしまうと後悔だけ残って終わってしまう場合もあるので気をつけましょう。
この記事でわかること
- 上司からの引き止めで心が揺らぐのは仕方ない
- よくある引き止めのパターン
- 引き止めをスムーズに回避する方法
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上司からの退職引き止めで心が揺らぐのは仕方ない

人間には「現状維持バイアス」というものが存在します。
現状維持バイアスは「今からの変化を受け入れたくない」という作用です。
変化をすれば利益がある場合でも現状を維持し、変化することに過剰に反応してしまう傾向のことです。
https://career-cc.net/status-quo-bias/#i-5
つまり、転職をしてしまえば、メリットがあるのかもしれないのに、過剰に現状が変化してしまうことに恐れてしまうのです。
何が言いたいかというと、退職引き止めで心が揺らいでしまった場合は
「これは現状維持バイアスがかかって揺らいでいるだけかもしれない。」
自分を一度俯瞰して冷静に判断することが大切です。
上司が退職の引き止めを行う理由

実際に私自身も上司からの引き止めほどはないものの、退職交渉の際に心が揺らいでしまうことが何度もありました。
改めて、上司が退職引き止めを行う理由は下記の通りです。
引き止める理由
- 上司自身の成績や評価が下がってしまう
- 組織や業務への影響が出るから
- 良かれと思ってアドバイスをしてくる
いずれも、全く転職する人が気にすることではないです。
一つずつ見ていきます。
上司自身の成績や評価に悪影響
私の会社でも噂レベルでしたが、似たような話がありました。
ですが冷静に考えてほしいのは、「上司の人生」か「自分の人生」のどちらが大切かということです。
実際に退職を決意した時点で、色々と考えて行動をしているはず。
転職を行うのは他ならぬ自分自身のためなので、まずは自分の人生を最優先で考えましょう。
組織や業務への影響が出るから
業務上に支障が出るから、という理由で引き止めにあうパターンもあるでしょう。
もちろん、「明日から辞めます」というように例外を除きます。
ですが、真っ当な手順で真っ当な期間を設けて退職をしようとしているのであれば、これまたあなたの責任ではありません。
良かれと思ってアドバイスをしてくる
一番厄介なパターンがこちら。
どうしても、優しい上司ほど良かれと思ってのアドバイスをしてきます。
この場合は聞くべき部分は聞きつつ、自分の信念を貫けるように聞き流すとこはしっかりと聞き流すことが大切。
退職時の心が揺らぐよくある引き止めパターン

ここからは、よくある引き止めのパターンと、その対処法について書いていきます。
具体的には下記の通り。
引き止めパターン
- 繁忙期だから「今」はやめてくれ
- 部署移動や年収アップも検討するから
- ここで通用しなければどこに行っても通用しない
こちらも一つずつ対処法や考え方を見ていきます。
繁忙期だから「今」は辞めてくれ
よくある引き止め文句の一つです。
結局、こういう場合はいつになっても「辞められるタイミング」が来ないパターンがほとんど。
明らかに不義理で迷惑をかける場合を除き、気にしなくて良いでしょう。
一応法的には原則2週間前までに退職を申し出れば、問題がないことにはなっています。
ですが、会社によっては就業規則で1ヶ月前までになどの記載がある場合がほとんどなので、事前に把握しておきましょう。
また、退職を決意してからは本気で周りの人に迷惑をかけないようにしっかりと引き継ぎを行う気持ちを忘れないようすること。
参考:他の方のツイート
退職を告げたとき「今辞められると人がいなくなって困る!」って引き止められるケースあるけど、経験上困ってた会社ないから無視でOK。人手不足とか言われてもそれは会社の問題であって、自分のキャリアとは無関係だからほっとけばいいよ。最後の最後まで会社にお人好しでいると折角の転職機会逃すよ。
— moto (@moto_recruit) October 4, 2018
部署異動や年収アップも検討するから辞めないで
この引き止め文句で気をつけなければいけないのは2つ。
①100%有言実行してくれるのか?
②部署や年収だけが転職理由?
まずは、そもそもその言葉は本当なのかということ。実際に書面にでも書いてもらわない限り、それが事実かどうかはわかりません。
実際に異動できたとしても、思わぬ評判や噂が立ってしまったりしてしまう可能性も。
また、実際に部署異動や年収アップが叶ったとしても、「会社は変わりません」。
転職理由が本当に「部署移動できないから」「年収が低いから」だけなのであれば良いでしょう。
ですが、それだけの理由ではない人も多いはず。
「会社の雰囲気や業態、制度、キャリアプラン」などなど色々検討して転職を決めたはずなので、これだけで転職を辞めてしまうのはリスクです。
参考:他の方のツイート
退職の意思を示した社員に「年収上げるから」「昇進させるから」という引き留め交渉はハッキリ言って逆効果なんだよね
— Novski / 転職活動中 (@Novski463) March 2, 2020
そのカード切れるなら最初から出せや!
という不信感しかない
年収上がらない、昇進しない理由に納得感あればこっちだって辞めないよ
退職すると言い出したらもう手遅れなのでさ
ここで通用しなければどこに行っても通用しない
「ここで通用しなければ…」と言っているその人は、自分の転職先での仕事を経験したことはきっとありません。
仕事の成果が出ないので、ほんのちょっとしたことが理由の場合もあります。
「雰囲気が馴染めない」「商材が合わない」「勤務形態が合わない」などなど。
それらが変わるだけで、大きく花咲く可能性もあります。
そもそも転職を経験したことがない人のこのような発言は一切気にする必要はなしです。
参考:他の方のツイート
好きなことやって周りの目なんて気にしない。新卒2ヶ月で辞めたら「ここで続かないヤツはどこいっても通用しない」と言われたけど未経験転職したら3年続いたし、全国1位に飽きるほどなったし、本社移動して全社員の教育という立場で全国出張しまくった。置かれた場所ではなく咲きたい場所で咲けばいい
— さみしょう@退職しました (@samishow2022) February 18, 2022
退職の引き止めで後悔する?残ってはいけない理由

前述の通り、退職で心が揺らいでしまうのは、仕方ありません。
ですが、退職引き止めで残ってしまうと下記のようなリスクがあります。
残るリスク
- 待遇が今以上に下がる可能性がある
- 周りから白い目で見られる可能性がある
- 同じ転職先には2度と転職できない可能性がある
一つずつ見ていきます。
待遇が今以上に下がる可能性がある
一度辞めたいと宣言をしてしまった以上、上司からは「いつ辞めてもおかしくない」と認識されているはずです。
そうなるとどうしても重要な仕事が任せづらくなってしまったりします。
結果的に将来的な出世やキャリアに影響が出てしまう可能性も。
周りから白い目で見られる可能性がある
これは容易に想像できます。
実際に周りから白い目で見られるようなことはなくても、心理的に気にしてしまう人はしんどいかも。
上司がどれだけ信頼できるか、周りとの関係性はどうか、などによっても変わってきますが、こう言ったリスクもあります。
同じ転職先には2度と転職できない可能性がある
転職先の内定を辞退してしまった場合、もう2度とその会社には入社できない可能性もあるでしょう。
内定辞退が悪いことでは決してありませんが、その当の会社からすると印象は良くありません。
退職の引き止めをスムーズに回避する方法

退職交渉をスムーズに行うためには、闇雲に辞めたいです!と伝えるだけではダメです。
- 退職交渉時の伝え方を意識する
- 自分の転職理由を整理する
この2点を意識するようにしましょう。
退職交渉時の伝え方を意識する
退職交渉時には、自分の思いを端的に伝えましょう。
- 次の就職先がもう既に決まっていること
- 入社日も決まっていること
- 相談ではなく、決定事項の報告であること
- 転職先は伝えない
やはり大切なのは、「相談ではなくて報告である」ということを意識しましょう。
いかに説得しても無駄だと思わせるかがポイントです。
また、これは知人で実際にあった例ですが、転職先を伝えた結果、その会社についてボロクソに言われたとのことです。
もちろん、ボロクソに言ってくる会社の時点でロクな会社ではないので、転職の決意が逆に固まったと言っていましたが。
自分の転職理由を整理する
退職交渉に臨もうとしているあなたは、長く苦しい転職活動を乗り越えてきたはずです。
- なぜ転職しようと思ったのか?
- 次の会社のどこに魅力を感じたのか?
- 自分の今後の人生は今の会社にいることで満たされるのか?
とにかく自身の転職したいと思った理由についてとにかく紙に書き出すこと。
ちょっとやそっとで変わってしまうような意思で転職活動をしたわけではないはずです。
最後に:退職引き止めで心が揺らぐのはしょうがないけどリスクあり
ここまで長々と書いてきましたが、私自身もかなり退職交渉で心が揺らいだ一人でした。
ですが、思い切って決断をしたおかげで、今の幸せな生活があります。
転職活動最後の鬼門です。これを乗り越えたらきっと人生は良い方向に進むはずです。